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ユーロルーチェからのトピックス

2019.05.27 キッチンジャーナリスト 本間美紀

【Bocci/ボッチ/カナダ】

カナダのボッチは2005年にバンクーバーで創業し、日本でもたちまち人気となりました。インテリアの世界で北米初というのは珍しいです。2018年にはリアルキッチンの実例にも登場しました。ハンドメイドの味わいを残す玉状の照明を、複数吊るす。その流行を生み出したのはまちがいなくボッチです。形や質感、でこぼこ加減のバラエティがこんなにあります。

まず日本でもおなじみの「28」に素敵な5色が登場!

とってもシックなベージュ、パープル、赤、黄色、グレイ。この穏やかな発色は温度などの調整もあり、技術がいるのだそうです。オパークミルク色のガラスのディフューザーがシックですね。

 

 

「73」のシリーズは、こちらでもガラスでは難しいと思えるファブリックのような質感を表現しています。布地をクシュっと潰したようなフォルムは、クラフトとも工業製品ともちがう、ボッチらしい味わいがあります。

ふんわりしたボッチだけではなく、こんな風にモダンでシャープなLEDスポットライティングシステム「74」も登場。ケーブルを空間に渡し、交差した点で止めることができます。

光源は球体の中に磁石で固定して、好きな方向に光を向けることができます。内部は鏡面仕上げで、確実な光を放つそうです。

ボッチはどこか温かみある照明のイメージがありましたが、創業者のオマー・アーベル氏は自身も工業デザイナーであり、吹きガラスの経験値を技術をリンクさせたいと、新しい方向性に意欲を示しています。この新作にはそんな先進性を感じます。

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