
そのストーリーは色の名前を聞いただけでもワクワクするだろう。
青でもトリエステブルーとアイブルーがあり、前者は地中海の青、後者は日本の藍色。
イスラム文化をイメージしたフズングリーン。
フランスの貴族や階級文化を思わせるシュバリエオレンジ。
などなど。
彼の感受性が伝わってくる。
アトリエにはいろいろな色が飛び散っていて、
インスピレーションは尽きないだろう。
一方で、色は誰かの作品ではない、というタル・アールは言う。
だから今回の色を考える時、
僕が考えた色は空間との調和を重視している。
僕自身の主張じゃない、
と相反する話もする。
でもどちらも本当だ。
最後にすごいサプライズがあった。
参加ブロガー全員に、このセブンチェアが一脚、プレゼントされたのだ。
それは単に物をもらうことではない。
自分にどの色があっているのか、
真剣に色について考えるから!
その瞬間、タル・アールの色が自分の色になる。
アメリカのメイソンは「僕はフズムグリーン」と即決。
品のある彼らしいセレクト。
ジェラルドはナイングレイ。
ドイツのジェシカはアイブルー。
わたしは…。
ローズかブラウンか、迷ってしまった。
そう、隣に優秀なスタイリストがいるじゃない?!
ということで
オランダのヨンティーナにアドバイスを求めると、
「あなたにはチョコレートミルクブラウンがあうわ、
どんなインテリアの色調にも合うし!」。
チョコレートとミルク。
甘くて美味しそうな語感が
もうすでに素敵かも。
この新色のセブンチェアはすでに
日本でも発売されていますよ。
フリッツ・ハンセン日本支社 www.fritzhansen.com/jp/fritz-hansen