アルミルモ─キッチン扉の魔術師

●ミッドセンチュリーの電車がモチーフ？

「くせのあるデザイン」もアルミルモらしさかもしれません。ショールームで見つけたのはこちら。「インターストリームライン」というシリーズは、５０年代に走っていた電車の車体をモチーフにしたデザインです。

「日本でも独身男性のマンションリノベーションで採用したことがありますよ」と高橋さん。扉材の一部にインダストリアルなラインが走り、写真のホワイトアルミ仕上げのほか、白や赤など、色を変えることで高級車のような雰囲気も出せるかもしれません。キャビネットの角が丸く、それが乗り物の流線型をイメージさせるのですね。変わった形でも引き出しや扉の精度は保たれているのが、技術力です。

角の丸いキャビネットのモデルも、アルミルモ独特のデザインと言えます。こちらは「ピア」というモダンなタイプ。空間に線を描くように、キャビネットの端は小口のラインを見せています。写真のように仕上げに白や明るい木目を選ぶと、北欧風やミッドセンチュリーの空間を演出できます。