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amstyle:beyond the pradise
インナーバルコニーとミラーリングするように
●どこにもないものをつくる
「キッチンと言えば、メーカーキッチンが一番という考えの中、メーカーキッチンの限界も感じていました。どんなレベルの職人でも収められるようにディテールも最大公約数的につくられています。ですが自社でつくれば、綺麗なディテールやその人が好きな素材、要望に寄り添うことができる。その可能性を知ってしまうとチャレンジしたくなります」と大塚さん。
光沢のある白い大理石でワークトップからテーブルまでが一体になったビッグキッチン、メープルの木目の框扉のカントリー調の優しいキッチン、ステンレスのインダストリアルなキッチン、黒の色に白い波が寄せるようなダイナミックな素材を使った重厚なキッチン。リブランの事例を見せてもらうと、その多様さに驚きます。
「ショールームに展示されているものは、あくまでも一部です。物として存在しないものをつくるのが僕たちの仕事です」と大塚さん。車椅子で使えるキッチンやウォークインクローゼットや土間のある間取りなど、キッチンを中心にした間取りをリノベーションで実現することもできます。