●肌感覚のフライパンセンサーが画期的
そして今回、一番の注目はフライパンセンサー。「min/low/med/max」の4段階で、料理にあわせた火加減をキープしてくれます。例えば、ホットケーキ。何度、焦げ焦げにしてしまったことでしょう。「まずフライパンをのせてスイッチオン。食材を入れるタイミングになったら音で知らせてくれるんです。最初は油も入れなくてOKです」(川崎さん)。早速試してみましょう。と言っているうちにアラーム音が鳴ります。
「鍋の底をセンサリングして温度を調整しているのです。温度を設定しているのではなく、『その料理にとってベストの状態を保つ』という感覚でご理解ください。パンケーキはミディアムまたはローでOKです。キッチンから離れることはできないですが、傍らで他の料理に集中していても安心なんです」
ホットケーキの表面にプツプツと穴がでてきました。調理中、時折、センサーが作動する音がして、火力の調節をしているのがわかります。「IHって調理器具との相性がとても大事で、調理器具の感度で変わります。IHは料理道具とセットで一つの道具だと認識してください。使い勝手に個人差があるので、自分にぴったりくるお鍋やフライパンが見つかるといいですね」と川崎さんは調理道具との相性の重要性を強調します。
「普通の火力とフライパンセンサーの違いは、変化する熱の伝わり方をセンサーが安定させていることです。たとえば卵のお料理って、時間をかけて低い温度で焼いた方が美味しいです。忙しいと、なんでも高火力で早くつくる=時短と考えられていますが、ソフトに熱を通して仕上げる料理やスローなお料理も楽しんでほしいんですよ」と川崎さん。タイマーやアラームを使えばジャムやシチュー、ゆっくりと煮込む料理もおまかせでつくれます。
センサーレベル「min」はバターを溶かしたり、中がフルフルのオムレツなど。「Low」はフレンチトーストやホットケーキ。「med」はウェルダンのステーキやハンバーグ、餃子など。そして最高の「Max」は野菜炒めや冷凍のフライドポテト、トーストなど。短時間で仕上げたい料理に向いているそうです。
料理が終わった後、洗い物はボッシュの食器洗い機に直行。決して広いキッチンではなくても、たくさんの料理ができて、片付けもすぐに終わる。ビルトイン機器って本当にすごいな、と感じてしまいます。