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Special Issue
Valcucine for sustainability

自然から生まれて還るアートなキッチン

2020.07.22 キッチンジャーナリスト 本間美紀

バルクッチーネ ─ サステナブルの時代に

【2020年9月にショールームイベントを開催】

世の中が変わり、多くの人の意識が「サステナブル」という方向に向かっています。サステナブルとは、地球環境に負荷をかけずに、長く続く社会を表す言葉。その考え方に80年代から注目していたキッチンメーカーがありました。それがイタリアのバルクッチーネです。日本でも東京・外苑前にショールームがあり、購入することができます。

●サステナブルな理由1 人間の英知を尊ぶ

バルクッチーネの本社はイタリア北東部のポルデノーネにあります。エルゴノミクス(人間工学)と芸術性を重視したキッチンとして、イタリアのキッチンブランドでもかなり個性的です。

人間工学に基づいた収納 壁に向かってすべての調理作業ができ、扉はテコの原理や自重を使ってふんわりと軽く開けられる仕組み。複雑な家具金物をできるだけ使わないようにしています。例えばこのキッチンの収納は、壁側にすべて収納がまとまっています。

新作モデル「ロジカセラータ」

お皿立てからキッチンツール、調味料、デジタルデバイスまでが1箇所にまとまり、さらにその背面は照明になっているので、明るく手元を柔らかく照らします。

その収納部は大きな扉が上下に動き、使わないときはすべてを隠してくれます。そのモーションもこんな滑車を利用して、軽い力で開閉できます。バルクッチーネに人間工学が生かされているという一例です。

同社のデザインの根幹を担うのが、ガブリエル・チェンタッソ氏。「バルクッチーネが大切にするのはまず人間、そして人間のいる環境です」と宣言します。そのデザインは自然からすべて着想され、構造は自然にも人間にも負荷をかけないように作られています。

すべてのモデルがこのような人間工学的な工夫に満たされています。そのファンクションを装うのがバルクッチーネ流のアート。次のページから解説しましょう。

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