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Special Issue

WHITE MARBLE

ホワイトマーブルに恋して
2019.12.24 キッチンジャーナリスト 本間美紀

●緑と花で住まいを満たして

「文系女子で建築やインテリアの勉強はしていません。間取りを考えるのは子どもの頃から好きだったんです。今は幼い男の子二人がいるので、外食もしにくいし、料理も子ども向け。戦闘ごっこがはじまって、どうしても男子な家になっちゃう。だからキッチンとインテリアが唯一の楽しみでした」

「家の中は自分らしいもので満たしたい。ほぼ私で考えました、自己満足ですよ(笑)」というまりこさんに、「キッチンは料理だけではなく、家事のすべての始まりになるし、予算はきちんとかけていいよと伝えました」とご主人も言葉を添えます。

「自分は何が好きなんだろうと考えて、それまでの人生でずっと好きだったものを、散りばめました」その一つが緑や花だそうです。敷地の関係から広い庭は取れませんでしたが、窓やちょっとしたスペースに観葉植物が置かれ、季節の花が生けられています。

リビングには大きい鉢を、小窓にはオブジェのような小さなフラワーアレンジを。場所ごとの雰囲気を考えて置かれた花や緑に、住まいをすみずみまで慈しむまりこさんの気持ちが現れています。

「自分が子どもの頃、親の仕事の関係でスウェーデンに住んでいたことがありました。記憶はおぼろげなのですが、家庭には北欧の小物がたくさんありました。自分が育った家庭の雰囲気も、飾り棚で再現してみました。家族の歴史が感じられて、懐かしい気持ちになります」

取材を終えて、子どもたちにさようならを伝えると、最初は元気に迎えてくれた声が急に小さくなりました。瞳にいっぱいの涙。わずか2時間の滞在でしたが、撮影を楽しんでくれたようでした。「また会えるよ」というと、目を真っ赤にしてまりこさんの胸に顔を埋めてしまいました。

この家で子どもたちはどんな人生を送るのだろうか、この記憶がまた次の世代につながっていくのかな。そんな思いで小さな手とバイバイの握手をしました。

Supported by kitchenhouse

取材・文/本間美紀 早稲田大学第一文学部卒業後、インテリアの専門誌「室内」編集部に入社。独立後はインテリア視点からのキッチン、家具、住まい、家電、キッチンツールまで、デザインのある暮らしの取材を得意とし、建築家住宅の取材は300件以上、ユーザーとメーカー、両サイドからのインタビューを重視し、ドイツ、イタリア、北欧など海外取材も多く、セミナー活動も増えている。著書に「デザインキッチンの新しい選び方」(学芸出版社)「リアルキッチン&インテリア」(小学館)

text=Miki Homma(Journalist)

撮影/井上啓

[My kitchenhouse] はキッチンハウスとリアルキッチン&インテリアがお届けする、リアルなキッチンの今を伝える連載です。

お問い合わせ/キッチンハウス 東京店 世田谷ショールーム TEL:03-3969-6648
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