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Special Issue
USM Haller E Debut

スイス発 形のない家具、光をまとう

2018.12.26 キッチンジャーナリスト 本間美紀

●自分自身から発想する人のためのロングセラー家具

キッチンジャーナリストの本間美紀です。

リアルキッチン&インテリアの読者の多くは、自分に軸を持って住まいやキッチンを考えています。どんな風に暮らしたいか。キッチンはそのためにどう考えたらいいのか。そんな読者の思いに輪郭を与えてくれる家具と出会いました。それが「USMハラー」です。

フレームと各カラーのパネルを組み合わせるベーシックかつロングセラーな収納システムがUSMハラー。

スイスのUSM 社は1885年に創設され、現在は4代目のアレキサンダー・シェアラーさんが社長となっています。シェアラー社長は「リアルキッチン&インテリア」を手に取り、パラパラとめくると、「USMの家具とキッチンの作り方はとても考え方が似ている、完成形というものがなくて、使う人の発想に寄り添うんだ」とまず話してくれました。

4代目のアレキサンダー・シェアラーさん(日本での「USM ハラーE」発表記念パーティにて)

オフィスはペーパーレス化が進んでいます。これからのUSMは書類を収納するためのものではなく、自分らしさを演出する家庭向けとして適しているのではないか、というのがシェアラー社長の考えです。オフィス家具では長く実績のあるブランドですが、家庭やキッチンの家具を考えている人にとって、まだUSMハラーは馴染みがないと思いますので、早速、その特徴を少し説明しましょう。

フレームとパネルという必要最小限の要素に絞った収納システムは、材料調達や輸送コストの面でも、環境への負担を減らしています。スイスのテレビでは政治家のオフィスにUSMハラーが映ると、デザインや住まいへの感度が高く、環境に配慮した人という印象を持たれるそうです。

ガラスのパネルだけで組むと、抜け感がでてスタイリッシュです。63万8658円(2019年からの税抜参考価格。配送施工費は含まれておりません)。
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