1
Our Home, A Private Resort
ホテルライクハウスの知的なキッチン
●自分自身から発想する人のためのロングセラー家具
キッチンジャーナリストの本間美紀です。
リアルキッチン&インテリアの読者の多くは、自分に軸を持って住まいやキッチンを考えています。どんな風に暮らしたいか。キッチンはそのためにどう考えたらいいのか。そんな読者の思いに輪郭を与えてくれる家具と出会いました。それが「USMハラー」です。
スイスのUSM 社は1885年に創設され、現在は4代目のアレキサンダー・シェアラーさんが社長となっています。シェアラー社長は「リアルキッチン&インテリア」を手に取り、パラパラとめくると、「USMの家具とキッチンの作り方はとても考え方が似ている、完成形というものがなくて、使う人の発想に寄り添うんだ」とまず話してくれました。
オフィスはペーパーレス化が進んでいます。これからのUSMは書類を収納するためのものではなく、自分らしさを演出する家庭向けとして適しているのではないか、というのがシェアラー社長の考えです。オフィス家具では長く実績のあるブランドですが、家庭やキッチンの家具を考えている人にとって、まだUSMハラーは馴染みがないと思いますので、早速、その特徴を少し説明しましょう。
フレームとパネルという必要最小限の要素に絞った収納システムは、材料調達や輸送コストの面でも、環境への負担を減らしています。スイスのテレビでは政治家のオフィスにUSMハラーが映ると、デザインや住まいへの感度が高く、環境に配慮した人という印象を持たれるそうです。