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Special Issue
Heart of the house

玉手箱みたいなわが家の主

2018.11.26 キッチンジャーナリスト 本間美紀

《Mykitchenhouse 07》

【最新刊リアルキッチン&インテリアseason7に掲載のキッチンのアナーザーストーリー!本誌 62pからの記事とダブルでお楽しみください】

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知秋さんのキッチンは真っ黒な箱です。ご本人はほっそりとした小柄な女性で、黒のボリューム感とは対照的なのですが、なぜか彼女はそこにいるとよく風景に馴染んでいます。

家全体は吹き抜けがあり、庭につながるテラスに面した明るい家ですので、黒の塊のようなキッチンはむしろ、住まいに重みを与え、空間のバランスをとっているように見えます。一方で黒は小物やガラス、アンティーク、枝ものの緑や古材で作ったテーブルとも好相性です。

「20年先も飽きのこない色、ということで黒は候補にあったのですが、キッチンハウスからフェニックスという素材を提案されて、マットな手触りと光を吸い込む絶妙な黒が気に入って、ほぼ即決でした」。

知秋さんは3人のお嬢さんと暮らす母でもあり、このキッチンができてからは娘たちが自然と料理をするようになったそうです。「オープンキッチンにして私も子どもたちに目が行き届くようになりましたが、子どもも私が料理する様子が見られるようになって、自然にお料理が好きになったみたいです。先日も粉を出してうどんを打ち始めましたが(笑)、手を出さず見ていました」。ワークトップもフェニックスという素材では、その上で粉を直接、打つことができるそうです。

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