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Special Issue
New Challenge minotticucine

絹、ブロンズ、素材へ挑むキッチン

2018.06.26 キッチンジャーナリスト 本間美紀

●火山にパスタ製造 ─ ブロンズには意味がある?

イタリアでよく使われるブロンズは何か、知っていますか?それはパスタを押し出す成形マシン。このキッチンにはパスタ製造機に使われるブロンズと同じものが使われています。金属の原料の塊を溶かし、キッチン扉に使えるパネル状にするまでには、大変な苦労があったそうです。

「われわれは重い石を扱い慣れていますが、ブロンズはその3倍の比重があります。キッチン製造のノウハウだけでは作れず、社外の金属の技術者と研究をしました」とミノッティ社長は話します。作り方のヒントはなんと青銅器時代。その仕組みは「火山で溶岩ができるプロセスに似ているよ」と話してくれましたが、もちろんそれ以上は秘密だそうです。イタリアといえばヴェスヴィオ山など、火山も有名な国。パスタに火山。話を聞いているうちにブロンズにイタリアのお国柄を感じるようになってきました。

そしてやはりミノッティクチーネが意識しているのがキッチンで生まれる景色。ブロンズのキッチンだけ見ていると重厚で硬質な感じがしますが、野菜やお肉、料理、食器がそこに置かれた時、どんなシーンが見えるのか、これはいつでも同社の哲学の中に見えると思います。

 

ここでは写真はありませんが、もちろん引き出し収納もたっぷりついています。ですからキッチンのものは全て隠してしまえます。最近は見せる収納と隠す収納を組み合わせるデザインが増えていますが、しっかり隠す。キッチンを彫刻のように見せる。その思想に揺るぎがないのがミノッティクチーネですね。

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