ミノッティクチーネ　神からの贈り物

●極上の天然石キッチンに息をのむ

ミラノサローネ期間中、今回どうしても訪ねたかったショールームの一つがミノッティクチーネです。場所はミラノ大聖堂からすぐ。ミラノでも銀座のような一等地にあります。奥まっていて入り口からは小さく見えるのですが、中には天然石、木を使った建築のようなキッチンが並びます。ミノッティクッチーネは1941年創業。ヴェネト州の街ヴァルポリチェッラに創業しました。

出迎えてくれた営業担当のグイド・ブッツリーニ氏は「日本からどうぞいらっしゃい。まあ、まずはワインでもいかがですか」。イタリアはこうでなくちゃ。早速ワインをいただきます。

グイド氏は「これはミノッティクチーネの地元で、特別な生産者が作ったワインなんですよ。ミノッティクッチーネも、ただ石を使っているわけではない。イタリア産の上質な石をきちんとした生産者から得て、石目や表情のなどをイタリア人しかできない美意識で、キッチンに仕立てているんです。ワイン造りと同じ気持ちですよ」と話してくれました。ヴァルポリチェッラといえば、日本では代表的な赤ワインとして知られています。まさにそのワインです。

ところがグラスが置かれ、ワインが注がれると、美しいシルエットが浮かび上がる。これが上質な素材を使ったキッチンだけに見える景色なのです。