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Special Issue
Boffi-Next generation

住む人が主役 ボッフィの次世代キッチン

2018.05.22 キッチンジャーナリスト 本間美紀

 ●ボッフィとデパトヴァ、その魂がひとつに

2017年にボッフィはイタリアの家具ブランド・デパドヴァ社を傘下に収めましたが、デパドヴァ社は長く「イタリアのクラシック家具の伝統を乗り越え、シンプルでそぎ落とした機能美をイタリア家具業界に認めさせた」とイタリアでも、特別な存在に見られるブランドでした。その経緯をロベルト・ガヴァッツィCEOにお聞きしました。

ロベルト・ガヴァッツィCEO。東京のエ インテリアズのショールームにて。 Photo=Miki Homma

デパドヴァを立ち上げた故デパドヴァ夫人は、ミラネーゼ(ミラノらしい女性)中のミラネーゼと言われ、伝記が出るほどの女性。ミケーレ・デルッキやヴィコ・マジストレッティなどの巨匠がデザインを提供しています。ロベルト・ガヴァッツィCEOは重厚なイタリア建築や芸術の歴史の中で、シンプルを提案する。その同志として「彼女の生前から15年もかけて一緒に何かをしたいと口説き落とし、ようやくその精神を引き継ぐことができた」と話してくれました。

単なるビジネス的なアライアンスじゃない、というその思いは、ミラノに2年前にできたデパドヴァの新ショールームに現れています。白く天井の高い空間に現れたのは最新のK5キッチン。注目は素材の合わせかたです。

流れる木目を強調した無垢のオーク材の天板は、温かみのある肌触りです。

本体は凛としたステンレスのキッチン。クールな素材とウォームな素材。このバランスに魅了されてしまいました。そしてワークトップは木のスノコがついたシステムシンク。料理の効率をシンクとワークトップの改良に求めるデザインは今年のトレンドでもあります。

さらに私が心を動かされたのは家具とのコーデ。淡いピンクの紋の走った天然石のテーブルに、イタリアの職人が編んだというラタンの椅子。2枚前の写真をみてください。「木と石とステンレスとラタン。4つの本物素材がバランスよく響き合うのは、ボッフィとデパドヴァだからできること」とデパドヴァの広報担当者は話します。

また、キッチンやテーブルの素材で共通して使われているのが、このオリジナルの石材。石の建材のサルバトーリ社のもので、石の加工をするときに出る端材を職人が組み合わせて貼り合わせてつくる素材で、全てが世界でただ一つだそうです。これは新作のコンビンキッチンにもたくさん使われていました。味のある表情です。

日本でボッフィを販売するのはインテリアズです。東京青山のショールームを2017年にリニューアル。ボッフィとデパドヴァを中心に、ピエロ・リッソーニ氏がディレクションする家具や内装材の世界観をより強く見せる場所になりました。日本では斬新なコンセプトのインテリアショールームです。この世界が気になる人は是非訪ねてみてください。

デパドヴァのショールームは自然光が豊かに入る空間。ここも私がミラノで最も好きなショールームの一つ。2016年のミラノ取材でとても感動しました。「リアルキッチン&インテリアseason5」でも掲載しています。

Supported by E interiors

 

取材・文/本間美紀 リアルキッチン&インテリア著者 早稲田大学第一文学部卒業後、インテリアの専門誌「室内」編集部に入社。独立後はインテリア視点からのキッチン、家具、住まい、家電、キッチンツールまで、デザインのある暮らしの取材を得意とし、建築家住宅の取材は300件以上、ユーザーとメーカー、両サイドからのインタビューを重視し、ドイツ、イタリア、北欧など海外取材も多く、セミナー活動も増えている。著書に「デザインキッチンの新しい選び方」(学芸出版社)「リアルキッチン&インテリア」(小学館)

撮影/岡村享則 リアルキッチン&インテリアを代表するフォトグラファーとして活躍中。大学で住居学を学んだ後、桑沢デザイン専門学校へ。建築写真家の事務所で修行。独立後は大手新聞社でジャーナリスティックな撮影を手がける。その経験から得られる現場感覚とデザインへの感度でストーリーを紡ぐようなライフスタイル撮影に定評がある。暮らし、インテリア、料理などの撮影のほか、釣り雑誌での連載を持つなどアウトドアマンとしての顔も。

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【Boffiの日本での問い合わせ先』
エ インテリアズ
東京都港区南青山4-22-5
TEL:03-6447-1451 FAX:03-6447-1452
定休:水・日曜日
営業時間:10時30分〜19時
www.interiors-inc.jp

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