[日本一詳しいエウロクチーナレポート ボッフィ編]
キッチンジャーナリストの本間美紀です。ミラノ取材のスペシャルフィーチャーとして今日はイタリアのボッフィ社を取り上げたいと思います。イタリアのボッフィは1934年創業。世界中で誰もがトップブランドと認めるイタリアのキッチンメーカーです。
●K2の伝説のデザイナーと出会う
その日、ミラノ・ソルフェリーノ通りにあるボッフィのショールームに一番乗りしたのはドイツ人工業デザイナーのノルベルト・ワンゲン氏。K2キッチンのデザイナーです。発表されて18年が経ちますが、その最新バージョンがミラノサローネに合わせてお目見えしました。今年、このショールームは20周年を迎えます。現れた彼は天才肌を感じさせる長髪の男性。滅多に会うことができないワンゲン氏に、今回はお話を伺いました。
K2キッチンは発表されて18年が経ちますが、その最新バージョンがミラノサローネに合わせてお目見えしました。今年、このショールームは20周年を迎えます。その歴史とほぼ一緒に歩んだ「Kcollection」キッチンは、今年、2階奥のメインプロダクトとして改めてフィーチャーされました。もちろん最新バージョンです。ワンゲン氏はドイツ人です。
ボッフィのキッチンの共通点は「モノブロック」ということ。キッチンが住まいの中で箱や塊のように見えるデザインが原点になっています。そのアイコニックモデルとしてボッフィで長く定番になっている「Kcollection」はワークトップ(天板)がスライドして、調理スペースがすっかり隠せる仕組み。2000年の衝撃的なデビューはのちにミニマルなアイランドキッチンの世界的なブームを生み出します。