KITCHEN

INTERIOR KITCHEN 22

キッチンに光が流れる[前編]
2020.06.08 キッチンジャーナリスト 本間美紀

『REAL KITCHEN & INTERIOR』では、これまでにたくさんの実例を紹介してきました。単行本『人生を変えるINTERIOR  KITCHENはこれまでの取材を集大成した1冊。家やキッチンの大切さについて考える人も多い今、連載形式でこの単行本の内容を本サイトにて無料公開いたします。その22回目。夢をかなえたインテリアキッチンのストーリーです。

My REAL KITCHEN7 : ALLURE OF LIGHT
Masae’s Kitchen

●工具箱みたいって家族も驚いた

テラスの引き戸を全開にすると、朝の光が入ってきました。

雅枝さんのキッチンはテラスに面したオープンな空間です。夫婦で那須高原の伝説的なホテル「二期倶楽部」のスイートルームに滞在して、その佇まいが心に残っていました。

「自宅の新築にあたって建築家の山中祐一郎さんにお願いしたのは、きれいな光が落ちる、別荘のような空間です」と話します。そんなイメージから出来上がった自宅は、北側の穏やかな光が差し込む天井高4mの家。キッチンとリビングとダイニングが大きなひとつの空間になっています。

ーキッチンはどうやって決めて行ったのですか?

「テラスに面してキッチンがくることは決まっていました。建築に溶け込む、質のよいシンプルなキッチンを探していました。どんなものがあるかなあ、とショールームを回っているときに、表参道のブルトハウプで、この木製のワークキャビネットに出会ったんです。工具箱みたいだねって話してました。でも同じモデルでも、わが家ではどんなふうになるんだろうと、想像がつきませんでした」

 

「ほかのブランドも回りながら、ご提案を待っていたんです。多くのキッチンメーカーが単純な2列型を提案してくる中で、唯一、どきっとしたのが、ブルトハウプからのプランだったんです」

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