KITCHEN

INTERIOR KITCHEN10

道具は合羽橋のものばかりで[前編]
2020.05.03

●18年愛用の、アメリカの冷蔵庫

「サイズの定まった既製のキッチンが置けない理由がもうひとつありました。アメリカのアマナ社の大型冷蔵庫を18年以上も愛用中で、1m近い幅があります。これを残して使い続けたかったんです。冷蔵庫の位置は悩みましたが、思い切ってキッチンの中心に持ってきました」

──冷蔵庫も大切なパートナーですね。

「大きな冷蔵庫はパントリーのような、クローゼットのような大切な相棒です。キッチンの窓から自然光を取り込みたいとも思いました。冷蔵庫が窓を塞ぐことなく、シンク、ガスコンロのどちらからも便利な位置に据えたかったし、その両脇に収納もつくりたかった。これも希望通りになりました。気に入った道具ばかりなので、出したままでも心地いいので、収納量というよりも、必要なものが適した位置にあることが重要だったんです」

取材当日、料理の様子を見せてほしいという急なお願いに、たかよさんはしばらく冷蔵庫の中を眺めていました。小さな鉄鍋で揚げ物が始まり、鋳物のオーバル鍋でアサリのアクアパッツァを仕上げ、鉄のミニフライパンでサラダ用の松の実を煎って、あっという間に3品の料理が完成したのです。鉄の道具が大活躍です。

柔らかい雰囲気を持ちながらも、きびきびと立ち働く、どこかかっこいいたかよさん。鍋からガスコンロまで、キッチンや道具がすっかり彼女の一部になっているのでした。

たかよさんのキッチンの素敵なディテールは後編に続きます。

以上「人生を変えるインテリアキッチン」(著:本間美紀/小学館)より。

[Takayo’s kitchen  / 一戸建てキッチンリノベーション]
記事に登場のキッチンとインテリア
キッチン=ekrea(オーダーキッチン)
食器洗い機:ミーレ(ミーレ・ジャパン)
アメリカ製冷蔵庫アマナ=ツナシマ商事

写真:岡村享則

取材・文=本間美紀 Miki HommaJournalist
早稲田大学第一文学部卒業後、インテリアの専門誌「室内」編集部に入社。独立後はインテリア視点からのキッチン、家具、住まい、家電、キッチンツールまで、デザインのある暮らしの取材を得意とし、建築家住宅の取材は300件以上、ユーザーとメーカー、両サイドからのインタビューを重視し、ドイツ、イタリア、北欧など海外取材も多く、セミナー活動も増えている。著書に「人生を変えるインテリアキッチン」(小学館)、「デザインキッチンの新しい選び方」(学芸出版社)「リアルキッチン&インテリア」(小学館)

 

単行本『人生を変えるINTERIOR KITCHEN』(小学館)

定価本体1600円+税 B5判/144ページ
著/本間美紀

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「REALKITCHEN&INTERIOR」
キッチン&インテリアのジャーナリスト本間美紀が監修、編集執筆するテーマムック。年に1冊のペースで2019年までにSeason8を刊行。憧れキッチンはインテリアから考える─をテーマに、これまでの日本のキッチンの常識を変える考え方やキッチン実例を紹介しています。

※掲載写真の一部はウェブ用に再セレクトし、理解しやすさを優先して編集しています。実際の単行本とは違う場合があります。ご了解ください。

「人生を変えるINTERIOR KITCHEN」
定価:本体1600円+税
発売日:2019/6/27
判型/頁:B5判/144頁
ISBN :9784093108942
発行:小学館

夢をかなえたインテリアキッチン実例01
Kitchen:Order kitchen
Brand:ekrea
House:Renovation
Location:Chiba

〈 編集者からのおすすめ情報 〉

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(小学館 宮澤明洋)

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