KITCHEN
INTERIOR KITCHEN10

道具は合羽橋のものばかりで[前編]

2020.05.03

『REAL KITCHEN & INTERIOR』では、これまでにたくさんの実例を紹介してきました。単行本『人生を変えるINTERIOR  KITCHENはこれまでの取材を集大成した1冊。

家やキッチンの大切さについて考える人も多い今、連載形式でこの単行本の内容を本サイトにて無料公開いたします。その10回目。今回から大人気の夢をかなえたインテリアキッチン実例(第2章)を公開します。

My real kitchen01 : TOOL FREAKS
Takayo’s kitchen

●味を引き出す、鋳物と炎で料理します

キッチンにある道具は、その人そのもの。そんなことを感じさせてくれたのが、たかよさんのキッチンでした。住まいは郊外の住宅街。大震災を機にハウスメーカーで建てた住まいを改修することになったのが、キッチンリフォームのきっかけでした。

たかよさんは自宅で小さなパン教室を開いています。ステンレスのアイランドキッチンは、7〜8人の生徒で囲むこともあります。

──キッチン道具を見て、プロの厨房のような懐かしさや温かみも感じます。とりわけ目を引くのは、黒いお鍋たちですね。

「大半が合羽橋で買ったものです(合羽橋は東京にあるプロ用調理道具の専門街)。機能に徹した業務用の道具を自然に選んでしまいます」

「鋳物のじっくりと熱を通す感じが好きで、フランスの鋳物鍋やアメリカのキャストアイロンパン、日本の南部鉄器、羽釜まで、鉄のお鍋ばかりです。カッティングボードも無垢の木のものを何枚も使い分けていますし、ざるやかご、せいろなど自然素材を使ったものも好きです」

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