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The day to think of Hereafter

お盆飾りのモダンスタイル

2022.08.09 リアルキッチン&インテリア編集部

●若林佛具製作所が「TOU」を新発売

もうすぐお盆。創業天保元年、190年を超える歴史をもつ仏壇仏具専門店、若林佛具製作所(京都府京都市)が、新しいスタイルの盆飾りセット「TOU」を発売しました。デザインは、プロダクトデザイナーの清水慶太氏です。

8月中旬のお盆には、盆踊りや花火大会、京都では五山の送り火などのビッグイベントが続きます。これらはすべて、ご先祖さまや故人を“あの世”から現世にお迎えし、おもてなしをして一緒に過ごしてまた“あの世”にお送りする、という一連のお盆行事。ハデハデのガイコツ人形などで有名なメキシコの“死者の日”も、雰囲気は異なりますが意図はほぼ同じですよね。

こうしたイベントは残されていますが、個人宅で行われるお盆の風習は、近ごろはあまり見かけなくなりました。

場所によってさまざまな風習がありますが、お盆の初日に迎え火を焚いてご先祖さまをお迎えし、仏壇にはお盆飾りやお供えをして、盆明けには送り火を焚くというのが一連の流れです。

その際、割り箸や楊枝を4本刺したキュウリとナスをお供えします。昭和世代はギリギリ見たことがありますよね? これには、キュウリを馬に見立ててご先祖さまをなるべく早くお迎えしたい、ナスを牛に見立ててなるべくゆっくりお送りしたい、という意味が込められています。

右/「TOU」、左/小型仏壇「HAJIME」、位牌「KATACHI」。いずれも清水慶太氏によるデザイン。

現代のインテリアに合うモダンな仏壇や仏具を、かなり以前から提案し続けている若林佛具製作所。「TOU」は、その流れのなかで生まれたものといえるでしょう。

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