B&Bイタリアが外苑前に誕生

そしてイタリアのブランド家具はそれぞれ人間のように個性があります。イタリア人の人間力は、家具の個性に強くそれが浸透し、自覚を持っています。買う側は家具というモノを見るのではなく、付き合う人を選ぶようにブランドやモノを選ぶ、、、、ということが大切です。

日本ではとかくどのブランドも「高級」と自称したがって、個性がなかなか理解されません。私がB&Bイタリアらしいな、と思う個性は、豊かな曲線と立体を再現できる「張り」の技術でしょう。たとえば、パトリシア・ウルキオラのデザイン「ベンドソファ」。手の込んだ「張り」ができるこのブランドの技術を、彼女らしいボリューミーなデザインに落とし込んでいて、お見事！

直線的な印象のデザインなのに、豊かに盛り上がった曲線がさりげなく盛り込まれる、それができるのビービー（インテリア業界での愛称！）。２階のフロアで座ることができます。

もう一つ、タイムレスでベーシックであるということもB&Bイタリアの特徴だと思います。それってどういうこと？と思うでしょう。
例えばこのソファ「ミッシェル」は同社の代表的な一連のシリーズです。シリーズを通して同じシルエット、だけど発表される年によって微妙にディテールが変わるのがすごいです、、、、。
重厚で豊かなインテリアが増えた時代は、床まで座面があるボリュームのあるフォルムを。

ミニマルで軽快なデザインが多い年は、こんな風に足が細く、座面の下が心地よく抜けたデザインを。タイムレス、というのはこう言った細かに配慮されたデザインのことです。デザインは同ブランドのディレクターでもあるアントニオ・チッテリオです。

B&Bイタリアはこのソファをコツコツと発展させ続けています。華やかな新作が報じられることも多く、「富裕層の象徴」とされることもあるブランドですが、とっても堅実なものづくりをしているのです。ここが日本の暮らしとの、強い接点となりそうです。

今回は速報ですが実はこの新ショールームはキッチンとリビングを融合させたゾーンもあります。また近く、そのお話を聞きに行って、レポートしたいと思います。