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TOYO KITCHEN STYLE
とーよーきっちん・すたいる

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キッチンを飛び出したブランド

キッチンをインテリアとして考える──この提案をいち早く実践してきたのがトーヨーキッチン&リビングだ。ショールームを訪ねると華やかな照明やデザイン家具がキッチンの間にぎっしりと並んでいる。家具、照明など、自社のキッチンのほか、世界の20ブランド以上を扱う。オリジナルの服まで扱い、ひとつの「世界観」を売るという感じだ。特に強いのは華やかな色合いのものや、光沢や輝きのあるもの。ゴージャスなイメージのインテリアアイテムだ。実際にトーヨーファンが参考にするのはショールームのディスプレイ。照明とキッチンの組み合わせなど、そのまま欲しいという人も多いという。帽子、シャツ、靴など装いを考えるようにキッチンとインテリアを選ぶ。社長の渡辺孝雄本人がファッショニスタ。そんな考え方が反映された国産ブランドで、「つくり手の顔が見える」企業のひとつ。もとは岐阜の関市で創業した洋食器製造がブランドの始まりだ。ゆえに自社のステンレス工場を持ち、流し台製造、キッチンと発展してきた。キッチンの華やかさに目を奪われてしまいがちだが、肉厚な「3Dシンク」がすべてのベースにある。深さ25㎝の中に3段のリブがつき、まな板やゆでこぼしのできる穴開きプレートなどをはめ、調理の大半はこの中で行える。その前提があるからこそ、雑然とした様子を見せず、インテリアを考えることができる。このトーヨーキッチンの真髄といえる部分は、見逃してほしくない。100ページからも紹介しているが、毎年、ファッションのように扉材が変わる。そのテーマは旅先で、イタリアの景勝地や北欧の北極点に近い街など、美しい風景がデザイン開発のカギになっている。キッチンが家の中で風景になる。それが大切なことと考えているからだという。

Check point

今年の新作は「ino イヴァロ」。メタリックながらしっとりとした表情が10色そろう。

日本
設立 1934年
主な製品

キッチン、洗面、バスルーム製品、照明、家具、タイル

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