モダンでフェミニンな魅力

2012年から急激に注目度を上げているのがジェルバゾーニ。イタリアの家具ブランドだ。ソファならドレープをたっぷりとったカバーや縁取りなど個性的なファブリック使いが光る。グレイッシュ、ニュートラルな色のトーン。これまでになかったモダンでフェミニンなデザインは特に女性からの評価が高い。1882年創業と意外と歴史は古いが、もともとは小枝で編んだバスケットなどの小物をつくる工房として誕生。のちにインドネシアでラタンの家具も作るようになった。「編む」という手法は同社にとってはシンボリックな表現。だからラインナップには今も素材を編んだ家具や照明を加えている。1996年に女性デザイナー、パオラ・ナヴォーネがディレクションに入るようになり、現在のフェミニンなスタイルを確立した。他のブランドでは見られないようなチェック柄も出ていて、刺激的。意外なポイントは価格だ。品質とデザインに比すると、一般的なイタリアの輸入家具に比べ、ややお値頃。これは服を着替えるように時々はインテリアの模様替えを楽しんでほしいというブランド哲学に基づいているという。