KITCHEN

SieMatic Aoyama 02

ジーマティック青山 後編
2017.06.14 キッチンジャーナリスト 本間美紀

●個性を生かしたキッチンプランを

3月にオープンしたジーマティックの新ショールーム。そのショールームの起動を見ながら、海外ブランドキッチンの日本でのあり方を考えるレポートの後編です。

社長のウーリッヒ・ジークマンさんによるとジーマティックのキッチンは、地域により売れ方が違うそうです。「アジアではプロジェクト(大きなマンションなどに、統一した仕様のキッチンが一括で納入される案件)が主流です。一方でヨーロッパの市場では個人邸への販売が主流です。どちらのニーズにも対応できるのがジーマティックです」。

これは何を意味しているのでしょうか。キッチンだけではありませんが、アジアではその人に合わせたカスタマイズよりも、ヨーロッパブランドを所有するという価値観がまだ根強いです。ブランドバッグのように所有したいとジーマティックがマンションなどのセールスポイントになっています。一方でヨーロッパではキッチンやインテリア、家は住む人の個性に合わせて作るもの。ジーマティックの幅広いアレンジ力がセールスポイントになっているのです。

ジークマンさんは「日本の市場はすでに成熟していて、バブル期のブランドに飛びつくという時代から、自分らしさをいかに実現してくれるかというカスタマイズを評価するステージに入っている」と日本を見ています。今後は個人邸でジーマティックを個性的にプランした家が増えてくるだろうと期待を寄せます。

海外のキッチンはプラン力が生命線ですが、そのためには優れたプランナーが必要です。「カッシーナ・イクスシーが前の輸入販売会社(S&Hジャパン)をグループ化した時に、そこで育った人材ごと引き受けてくれた」ことをジークマン社長は評価します。

デザインだけではなく、毎日の使い勝手、動線の設計、技術的なサポートとキッチンの販売には苦労がつきもの。どんなにデザインや品質が良くても「それときちんと伝えて、プランできる人材がいなければ売れない」ことを、森氏もジークマン氏も深く理解していることが印象的でした。

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