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For your dream kitchen

キッチンは家づくりと同時進行で、の理由

2016.08.12 本間美紀

●依頼する側の情報整理が大切

本間:作り手ばかりではなく、依頼する側の私たちにも大切なことがあります。住み手が自分たちのライフスタイルや求めるものを客観的に見直す「情報整理」ですね。要望が曖昧だったり、意志を決められなくて変更ばかりしていては、うまく着地ができない。そう言った場合は住み手もキッチンに固執せずに、いわゆるパッケージ化されたシステムキッチンを活用するのも手だと思います。

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階段とキッチンを木とアイアンの素材で揃え、住み手の世界観が伝わる家に。(設計:テラジマアーキクテクツ)

深澤
:そうですね。例えばキッチンの必要性。子供も成人したしあまり料理をしないかも、といった場合にはキッチンのコストをカットし、趣味の部屋や浴室に回すなど、コスト配分もできます。キッチンに力を入れないという選択肢もあるわけです。それも設計前にわかると、とてもバランスが取りやすくなります。私たちが家を作るのではなく、依頼主の皆さんの思いを形にすると家になります。自分の心に響くものを大切に見つめ直してほしいですね。

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(8月6日「キッチンを家づくりから考える」キッチンジャーナリスト本間美紀×テラジマアーキクテクツ深澤彰司(建築家)@ミーレセンター表参道 セミナーより)

本間美紀

 

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