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ミラノのパオラ・レンティ

2025.06.13 キッチンジャーナリスト本間美紀

・巻いていくうちに生まれる無作為の色

このベンチもすごい。まず太いテキスタイルのベルトを巻くことで、材がつながり、座面としての快適性を確保している。機能面がきちんと確保されている。それでいてラフに編んだようなベルト材の表情、そう見えて本当はきちんと計算して巻かれているのだとおもう。そしてボルドーとライトグリーンが微妙に混ざり合うような、色のグラデーション。

これは本物が素晴らしすぎる。「予測不可能な色の表現」だということなので、ロープの段階で色が決まっていて、強度や構造を支える巻き方をしながら、色合いも考えている人の手を感じる。

「パオラ・レンティ」のパオラの姉であるアンナ・レンティさんが、リアルリビングを喜んでくれた。誌面と同じ世界が、そこには確かにあった。


来週からコペンハーゲンです!

コラム=本間美紀(キッチン&インテリアジャーナリスト)
Text=Miki Homma(journalist)

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