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DESIGNART TOKYO 2024 #01

デザイナートの歩き方 01

2024.10.29 アソシエートライター 半井梨佳

「リアルリビング&インテリア」がメディアパートナーとして参加しているデザイン&アートフェスティバルDESIGNART TOKYO 2024(デザイナート トーキョー2024) のプレスバスツアーに参加してきました。

その中でも印象的だったプレゼンテーションをピックアップします。

LIXILが提案する自由な浴室空間「bathtope(バストープ)」

印象的だったのは意外にも大企業からの発信。バスやキッチン、窓、ドアなどの住宅設備を開発する「LIXIL(リクシル)」。

100周年を迎える水まわり・タイル事業が、次の100年を見据えた新しい浴室空間として、「bathtope(バストープ)」を発表しました。

「bathtope」とは、布製の浴槽を取り外しすることで、コンパクトな浴室空間でも広々と使えるバスルームとシャワーブースの中間のような位置づけのシステムバス。多様な個性やライフスタイルに応じ、シャワールームとバスルームの境界を曖昧にした新しい浴室スタイルを提案しています。カラーもこんなに揃えています。

折りたたみ自転車ならぬ“折りたたみ浴槽”は、一見斬新ですが、日本のミニマルな居住空間を効率よく活用できる、押し付けがましくない新しいライフスタイルの提案として、とても受け入れやすく感じました。

「ハレ」と「ケ」の日本の概念に基づき、特別な浴槽浴と日常のシャワー浴を分け、自由な選択肢を提供することで、入浴文化を未来へとつなげています。

素敵だと感じたのはファブリックのプレゼンテーションでした。風にゆらゆらと揺れる布のたおやかさが、まるでbathtopeに浸かっている至福のリラックスタイムを視覚的に表現しているようでした。

今の気持ちに寄り添うニュアンスカラーのカラーリングや、深呼吸したくなるようなネーミングも印象的でした。浴槽に浸かる行為を神聖でヒーリング効果のあるものと捉え、そのコンセプトに焦点を当てたネーミングが心に響きました。

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