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Our Home, A Private Resort
ホテルライクハウスの知的なキッチン
・自宅を客観的に見てみると
ところがある日、隣家の新築お披露目にお邪魔し、隣家の2階から生まれて初めて自宅を見下ろしました。客観的に見ると、あまりにも粗末な木造家屋で驚きました。築93年。あと7年で100歳となる家です。
物質としての家の寿命はとうに尽きている。けれどもそこに住む父と母が家を大切に手入れして、暮らしている。その生命力がこの家の一部になっているのを見ました。
おそらく二人がいなくなったら、砂上の楼閣のように消え去ってしまうのだろうとわかりました。家が住む人の命と連動して持ち堪えているのです。その凄みを知りました。
父を失うと、この家と杏の木はどうなるのだろうか。共にどうと倒れて、崩れ落ちてしまうのだろうか。そんな後書を書いたのが「リアルキッチン&インテリアseason12」の執筆の最中でした。