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2024.04.12 キッチン&インテリアジャーナリスト 本間美紀

・川島織物セルコンがつくるテクチュアド ファブリック

家具はフォルムではなくテクスチュアが重視される時代、生地メーカーの出展も増えています。西陣織から発祥し、日本のインテリアファブリックでは推しも押されぬ重鎮の川島織物セルコン。この数年、岡安泉さんのプロデュースで意欲的に出展しています。

今年のテーマは「百の黑 – A Hundred Black -」黑墨・漆黑・濡烏(ぬれがらす)・鈍(にび)・呂色(ろいろ)のように日本には黑色を表現する言葉が多くあります。また、 和装の礼装に用いられる黑は、”深ければ深いほど美しい“とされています。このように日本文化にとって黑は特別で、日本人 は美しい黑を追い求めてきました。

「百の黑 – A Hundred Black -」では、日本人の黑への思い、そして黑の持つ無限の可能性と、同社の織物の可能性 を信じる心を重ね、延べ千回近くの試作を繰り返し、100 種類の黑の織物を完成させているそうです。

これは期待できます! 広くて天井の高い会場が多いトルトーナ地区。そのランドマークでもあるスーパースタジオでの展示です。そこに100の黒が展開される様は、日本の美意識の新しいアプローチになりそうです。  会場:スーパースタジオ・ピュー(Superstudio Più)

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