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NEXT DESIGN PERSPECTIVES 01

イタリアのトップブランド財団に招かれて01

2022.12.15 キッチン&インテリアジャーナリスト 本間美紀

●真のラグジュアリーとは文化と教養のこと

現在の代表はマテオ・ブルーノ・ルネッリ氏です。有名ワイナリーのフェラーリ社の社長です。

Matteo Bruno Lunelli/アルタガンマ財団のプレジデントはマテオ・ブルーノ・ルネッリさん。名門ワイナリーのフェラーリ社社長。

財団広報担当者のエドワルド・カルローニさんは「私たちはアルタ(高い)ガンマ(レンジ)の名の通り、高いレベルでの衣食住ブランド114社が集まります。ラグジュアリーブランドというと一般的にはどうしても華やかなイベントを開催したり、ビジネスのことばかり考えていると誤解されがちです。真のラグジュアリーとは深い思考と文化を育むことがすべてのベースにあります。その考えを表明して社会に還元するため、会員企業からの提案でこのイベントが始まりました」。会場でも企業からの宣伝は一切ありません。

家具やキッチンのブランドも、プラダやグッチといったファッションやスーパーカー、名門ワイナリーと肩を並べて構成企業の25%を占めています。住まいや生活に関わる企業がラグジュアリーと位置付けられているのは、日本との大きな違いでしょう。その1番の見どころは次回で紹介します。

【02に続く  to be continued to 02 】

Reported by Miki Homma(Journalist)

取材・文/本間美紀 

早稲田大学第一文学部卒業後、インテリアの専門誌「室内」編集部に入社。独立後はインテリア視点からのキッチン、家具、住まい、家電、キッチンツールまで、デザインのある暮らしの取材を得意とし、建築家住宅の取材は300件以上、ユーザーとメーカー、両サイドからのインタビューを重視し、ドイツ、イタリア、北欧など海外取材も多く、セミナー活動も増えている。著書に「人生を変えるインテリアキッチン」「リアルキッチン&インテリア」(以上小学館)、「デザインキッチンの新しい選び方」(学芸出版社)。

アルタガンマ財団ウェブサイトwww.altagamma.it

取材協力=イタリア貿易促進機構(ローマ本部)・イタリア大使館貿易促進部

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