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DESIGNART TOKYO report #002

デザイナート トーキョー:外苑前編

2022.10.24 アソシエートライター 安藤菜穂子

●まだまだある! 外苑前インテリアショップ

画家・彫刻家・デザイナーであるハンス ホファーが50年前にデザインしたソファ「MAH JONG(マ ジョン)」とジャン=ポール・ゴルチエのコラボレーションソファ。

「エリア」から徒歩約5分のところにあるのが、フランスのインテリア・ブランド「ロッシュ ボボア」。ミッソーニ、ジャン=ポール・ゴルチエ、クリスチャン・ラクロワ メゾン、ケンゾー タカダなどのファッション・デザイナーをはじめ、世界各国のデザイナー、アーティスト、建築家などとコラボレーションした家具が特徴です。

ここでは、日本で初お目見えのゴルチエのソファや、ミッソーニの新作などが展示されていました。ソファは、オートクチュールと同様のプロセスと技術を用いて、イタリアの熟練の職人の手によりハンドステッチで仕上げられています。

テーブルやキャビネットの上、棚の中に、安藤由香氏の作品が。

交差点を挟んで「ロッシュ ボボア」の斜め向かいにある「カール・ハンセン&サン フラッグシップ・ストア東京」では、兵庫県丹波篠山を拠点に活躍する陶芸家の安藤由香氏の作品とカール・ハンセン&サンの家具をともに楽しめるエキシビション「Colour Atlas(カラー アトラス)」が開催されています(ちなみに、Colourは、色を意味するColorのイギリス英語表記)。

2フロア分吹き抜けのガラス張りの店内は光に満たされ、きれいな影が落ちる。

安藤由香氏は、カリフォルニア州立大学ロングビーチ校経済学部を卒業後、ロサンゼルスでの社会人生活を経て、陶芸を志して帰国。デンマークに滞在した経験も持つ、国際色豊かな陶芸家。プレートなどの器の作品を多く発表して人気を集めていますが、今回は家具と合わせるために、フラワーベースやジャグなどを意識的に制作してもらったそう。

「カール・ハンセン&サン」の木の家具と安藤氏の作品がやわらかく調和し、イタリアの画家ジョルジョ・モランディの絵画のような静謐な世界観が立ち現れています。

安藤氏の作品は空間に溶け込んでいるので、たくさん並んでいてもまったく煩雑さを感じさせない。
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