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DESIGNART TOKYO report #001

デザイナート トーキョーが始まりました

2022.10.23 アソシエートライター 安藤菜穂子

●デザイン巡礼のスタート地点は、「ワールド 北青山ビル」

10月21日(金)の10時に、「DESIGNART TOKYO(デザイナート トーキョー)」がスタートしました。メイン・エキシビションである「NEXT CIRCULATION」が開催されている「ワールド 北青山ビル」にてオープニングセレモニーが行われ、多くの関係者・ジャーナリストで賑わいました。

ワールド 北青山ビル外観。ガラス張りの高い天井とサインが目印

この展示会場はデザイナート トーキョーのインフォメーションセンターも兼ねているので、まずはここを目指してパンフレットをゲットし、全体像を把握しましょう。パンフレットは、参加しているサイトのどこでも入手することができます。

全体の内容がわかるパンフレット。展示場所をまとめたマップが挟み込まれている。

インフォメーションセンターはデザイナートのスタートポイントで、この中にも実験的なアートがたくさん展示されています。ワールド 北青山ビルで行われているのは、「NEXT CIRCULATION」と名付けられた展示。素材や最新技術を駆使した革新的なサステナブルデザインが国内外から集結しています。

オルナ・タミール・シェストヴィッツによる「SEEDS OF HERITAGE」。午前中は歩道側から入る斜めの光によってガラスウォールの影が落ちて、とてもきれい。

展示作品の白眉は、前回の事前告知にも掲載したイスラエルのアーティスト、オルナ・タミール・シェストヴィッツによる「SEEDS OF HERITAGE」。

シェストヴィッツさん。デザインと建築分野のジャーナリストとして活躍するかたわら、作品制作を行っている。

イスラエルの土を使って作った器に、イスラエル在来種の植物の写真を最新技術でプリントしています。実物を見ると、その立体感に驚きます。

本物の野菜がお皿の上にのせられているような立体感。

「まず、立体的に見えるように影の位置などを繊細に調整して植物や野菜を撮影します。いちばん難しいのは、曲面の器に写真をプリントする技術。平面のプレートであれば簡単なのですが、より立体的に見せるため、そして手に取ったときに包み込むような優しい感覚を表現するために、敢えてボウル形の器を選んでいます」とシェストヴィッツさん。

すべての作品は二つとないユニークピースです。今後は、日本の在来種の植物の撮影し、同様の作品を制作してみたいとのこと。楽しみです。

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