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着物柄のグラフィック

2020.11.10 キッチンジャーナリスト 本間美紀
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  • 新鮮なモダングラフィック!

黒田さんには2019年、「リアルキッチン&インテリアシーズン9」の表紙スタイリングを手がけていただきましたが、私がお願いしたのがシンプルで素材勝負のキッチンに、モダンな解釈での骨董をあしらう掛け合わせ。それは「九州黒田藩の傍系の家に生まれ、東京山手のお嬢様」だった黒田さんが、円熟した年齢を迎えてこそできるスタイリングでした。

 

 

黒田さんがピックアップした柄にはこんなものが。今見ても新鮮です。

白地パステル色よろけ縞御召(昭和中期)

 

紬地よろけ縞単衣帯(昭和中期)

 

灰鼠地赤矩形模様絣お召雨コート(昭和中期)

 

この本、制約を受けず、すべてを自分の思い通りに表現したいと、自主企画での出版です。撮影のスタイリングももちろんご本人。京都の印刷会社で手がけた赤い糸でかがった製本もきれいです。

ブックデザイン=澤田明彦(Bold Graphic)

 

 

取材・文=本間美紀

タンジェント(接点)」(発行/ラボラトリー 224ページ 6800 円)

著者:黒田美津子(インテリアスタイリスト)くろ。九州黒田藩の傍系に生まれ、文化度の高い家庭環境に育つ。雑誌「Hanako」(マガジンハウス)を経て多数の女性誌、デザイン誌の記事制作、展示会、店舗、美術館等のインテリアスタイリング、ハウスメーカーの商品開発など、、80年代から当時まだ日本では未熟だった「インテリアスタイリング」という分野を切り開く。

取扱先: Laboratoryy info@laboratoryy.com
代官山蔦屋書店 03-3770-2525

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