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Event report01

リアルキッチンイベント報告01

2018.07.12 キッチンジャーナリスト 本間美紀

●参加者の心に最も響いたナンバーワンワードとは?

すべての始まりはあなたは誰? これが私です。こんな話で始まったセミナーでした。ブランドランキングを知りたい人は多いのですが、ここ数年、キッチンのブランドは多様化し、個性化し、「人間のように」個性豊かなメーカーが増えています。高額の住宅には高級ブランドを勧める、ではなくて、依頼主がどんな人生を送り、どんな人柄でこのみをもち、なぜキッチンを買いたいのか。そこをクリアにしないとキッチンをお薦めできなくなっている時代だから、響いた言葉なのかもしれません。

セミナーの内容を聞いて群を抜いて多かったのが「Who you are, this is me—あなたは誰?これが私です」という冒頭のお話でした。なんと8割近い人がこの言葉を選んでいました。

デザイナー、営業マン、広報、マーケティング。たくさんの分野の人と話をしてみた1週間でした。

「どこで生まれて、どんな生活をしているかによって勧めるものが違う。当たり前のことだけど、言葉にするというのはこういうことかと思った」

「その人が誰か知らないと、ランキングは意味がない」

「すべての根本はこの言葉にある通りですが、改めてこの言葉の重要性を感じ、心に染みました。お客様のと向かい合う時、常に心にとどめて置きたい言葉です」

「ブランドのポジションは顧客が決める」「個人の違いに商機があるということ」

「本質は人の言葉にある。ビジネスに限らず、すべてはこれに尽きると考えます」

「カメレオンのようで色々な私がいます。でも一つしかない誰?これが私です」

「人間のようにブランドを捉えるーブランドと人の相性は、人同士の相性のようなものであること」

「伝える人、売る人がいないとビジネスが成立しない、自分の仕事の立ち位置に自信が持てた」

「ブランド志向や流行があまり好きではないので、ブランドランクにとらわれず相手のニーズに合わせた提案、伝え方の大切さに共感しました」

次のページでは「一流」の真意を考えたいと思います。

 

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