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Our Home, A Private Resort
ホテルライクハウスの知的なキッチン
世田谷美術館にて11月13日(日)まで、プロダクトデザイナー宮城壮太郎の仕事を俯瞰する展覧会が開催されています。宮城壮太郎の名前を知らなくても、彼のデザインを目にしたり、手にしたりしたことはきっとあるはず。
たとえば、2005年にチェリーテラスから発売された「オールラウンドボウルズ」。4サイズのステンレスのボウルとザル、耐熱ガラスボウルとサラダスピナーの部品がすべて入れ子になってぴったりと収まります。お持ちのかたも多いのでは?
宮城壮太郎氏は、日用品、文房具、家庭用電気製品から企業のロゴマーク、ホテルのサイン計画に至る幅広い分野で活躍したデザイナー、デザイン・コンサルタント。1951年生まれで2011年、60歳の若さで亡くなりました。
高校在学中にデザイナーになることを志し、千葉大学工学部工業意匠学科に入学。卒業後、学生時代からアルバイトをしていた浜野商品研究所に勤務し、1988年に独立。
とくにアスクルは創業時から関わり、ロゴマークからオリジナルのティッシュやコピー用紙の包み紙までデザイン。ほかにもプラスのファイルやホッチキスなど目や手に直接触れるものだけでなく、宮城の仕事は産業用ロボットのモーターやコンピューターの冷却用ファンなど、「こんなところまで?」という範囲にまで及んでいます。