ダイニングエリアは今、一番、エッジの効いたイタリアモダンでそろえています。
カッシーナの名作チェア「キャブ」はバーガンディ色の革をグラデーション仕上げしているタイプです。テーブルは「スキン」。照明はフロスでマイケル・アナスタシアデスがデザインした「コーディネート」。細いラインが綺麗な照明です。
ミンクグレーのキッチンが華やかな家具の控えめな背景となっています。
リビングルームの家具は「モダンながらも穏やかなデザインを」とミノッティを選んでいます。
ライブラリーリビングの書棚には、世界各国のミシュランガイドがずらり。プライベートタイムにはリビングで読書や音楽を楽しむそうです。
そしてアートもさりげなく、リビングに。ルイ・ヴィトンで手に入れたカラフルな村上隆モデルのバルーンやスローケットがソファに寄り添い、二人の姿そのものに見えます。
最後に見せていただいたのがエントランスに飾られた草間彌生モデルのルイ・ヴィトンのトラベルケース。
「ひと目で胸がときめきました。リノベーション計画の時には、これを置けるようにエントランスのサイズを考えてもらったんですよ」とますみさんが微笑みます。
控えめさと華やかさ。そんなエモーションが交錯するカルチュラルな住まい。とても貴重なプライベートギャラリーを拝見したような気持ちに満たされました。
キッチンハウスのフル オーダー
リノベーション設計:クラフト
Supported by kitchenhouse
取材・文/本間美紀 早稲田大学第一文学部卒業後、インテリアの専門誌「室内」編集部に入社。独立後はインテリア視点からのキッチン、家具、住まい、家電、キッチンツールまで、デザインのある暮らしの取材を得意とし、建築家住宅の取材は300件以上、ユーザーとメーカー、両サイドからのインタビューを重視し、ドイツ、イタリア、北欧など海外取材も多く、セミナー活動も増えている。著書に「人生を変えるインテリアキッチン」「リアルキッチン&インテリア」(以上小学館)、「デザインキッチンの新しい選び方」(学芸出版社)。
text=Miki Homma(Journalist)
撮影/岡村享則 photo=Yukinori Okamura
[My kitchenhouse] はキッチンハウスとリアルキッチン&インテリアがお届けする、リアルなキッチンの今を伝える連載です。
お問い合わせ/キッチンハウス 東京店 世田谷ショールーム TEL:050-2018-8163
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