コセンティーノからエレガントな新色が登場

●クラシックを再定義し、輝きを宿したエレガントな新色

深みと輝きを宿した石目模様のクォーツストーン。そんな新シリーズ「ル・シック」がスペインの「コセンティーノ」から登場しました。

クラシックを再定義した新作６色には、それぞれ個性があります。写真の「ヴェルサイユ・アイボリー」は、最も温かみある色調。ゴールドの紋様が走り、宮殿を思わせる優美さ。ホワイト調では「エクレクティック・パール」にも注目です。ダイヤモンドのようなメタリックな粒をちりばめ、穏やかな光をたたえます。一方で「ヴィクトリアン・シルバー」は、クールなホワイトにシルバーとグレーで石目模様を表現した、落ち着きのある色目です。

日本でもブラック、グレー系の素材は大人気。斬新なのは「パリジャン・ブルー」。青みがかったグレーにキャメル色の紋様が流れます。「ボヘミアン・フレイム」はろうそくの炎のように銅色がゆらぐ幻想的な色。「ロマンティック・アッシュ」は大小のブラックの粒や混ざり込んだブルーが天の川のよう。いずれもダークトーンながら鮮やかな、アートな表現に魅了されます。

What Is “Silestone”?　── Hybrid mineral stone

美しいハイブリッド素材
コセンティーノ社は南スペインで石工場として1945年創業。高い技術でクォーツストーンのブランド「サイルストーン」を生み出しました。高品質の鉱物、石英、リサイクル素材と樹脂を掛け合わせたハイブリッド素材で、天然石の欠点や資源保護の問題を解決しています。環境に配慮した工場で生産され、大判サイズ3250×1590㎜で厚さは12/20/30㎜の3種類があります（日本では12㎜のみ在庫）。

水まわりにトレンドカラーを
キッチンやテーブルトップ、洗面台など水を使う場面で、多彩で質の高い色柄を展開できます。吸水率が低く、コーヒーやワイン、酢、油、化粧品などの汚れに耐え、鍋やトレイを置く時の衝撃にも強く、傷もつきにくい丈夫な素材です。毎年、インテリアトレンドに合わせた新色の発表も楽しみの一つになっています。

気軽に入れるショールーム
東京・南青山のアトリエ型ショールームは自然光の入る３フロアの空間。大判でサンプルを確かめられます。水栓金具や布地、木など、サイルストーンとインテリアで合わせるマテリアルサンプルも備えてあり、アトリエ感覚で好きな素材感を探すことができます。
［東京都港区南青山6-4-14 INOX青山］

・アトリエ型ショールーム「コセンティーノ シティトーキョー」のレポートはこちらから
・イタリア現地取材「コセンティーノシティミラノ」の2018年のレポートはこちらから

取材・文／本間美紀　Reported by Miki Homma/journalist

リアルキッチン＆インテリア著者　早稲田大学第一文学部卒業後、インテリアの専門誌「室内」編集部に入社。独立後はインテリア視点からのキッチン、家具、住まい、家電、キッチンツールまで、デザインのある暮らしの取材を得意とし、建築家住宅の取材は300件以上、ユーザーとメーカー、両サイドからのインタビューを重視し、ドイツ、イタリア、北欧など海外取材も多く、セミナー活動も増えている。著書に「人生を変えるインテリアキッチン」「リアルキッチン＆インテリア」（小学館）「デザインキッチンの新しい選び方」（学芸出版社）