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With Lakeside View
湖畔の慎ましいわが家
●マテリアルキッチンと言えばインターテック
オーダーキッチンと一口に言っても、いろいろな会社があります。そしてつくり続けていくと、自社の持ち味が見えてくる、そんな成長を感じる会社に時々出会います。インターテックもその一つでしょう。名古屋を拠点に30年続くオーダーキッチンで、建築家やデザインハウスなどで愛用されるキッチン会社として知られています。
そのインターテックを率いるのが2代目で専務の佐藤匡浩さん。彼が今一番注目しているのが「マテリアル」です。佐藤さんはキッチンがインテリア化する時代を迎え、一般のユーザーもキッチンのマテリアル選びを楽しむ人が増えています。東京・池尻大橋にオープンしたショールームも60㎡の慎ましい広さで、佐藤さんの感度で選ばれたマテリアルがたくさん詰まった場所になっています。
たとえばこちらのキッチン。シンプルなI型の壁付キッチンですが、扉材はベロメタルというプレミアムコーティングを施しています。経年変化が味わい深く、シックなキッチンになっています。水栓金具はマットブラック。ワークトップやサイドパネルなどは紋様の流れるセラミックです。
「時計やメガネ、車など、素材がいいことが当たり前になっています。キッチンも造形に凝ったり、収納を増やすよりも、建築や家具に似合う素材感選びに時間も予算もかけるようになりました」と佐藤さんは話します。