KITCHEN
Eurocuina & MDW2024

ヨーロッパキッチンの最新事情01

2024.07.19

・ユーロクチーナ会場、成長中のキッチンブランド

一時期はキッチンがラグジュアリー化し、重厚で存在感を増す時代がありましたが、今年会場を華やかに盛り上げたのは、ハイミドルのジャンルに位置付けられていたメーカー群です。

もちろん日本の住宅設備機器的なキッチンとは違う「家具キッチン」ではありますが、日本では知名度がないのですが、イタリアでは広く知られている量産ブランドが、一気にデザイン力や商品力を上げてきました。

[ ARAN CUCINE ]

蓮池槙朗さんやステファノ・ボエリを起用したブランドで、コロナ禍以降のサローネで注目度を高めてきたブランドです。「CUCINAnD’O(クチナンド)」は以前からプロトタイプが発表されてきましたが、本格的に発売になりました。

ミラノのシェフのダビデ・オルダーニによるレストラン「D’O 」と開発したキッチンで、エルム材のスナックテーブルがシェフのお気に入りの、こだわりポイントです。上のような長方形や下のラウンドテーブルが選べます。

キャビネットの一部は、初めて料理に参加する人でも何がどこにわかるように、オープン棚になっています。さらに内部は底面に黒いアルミ製の滑り止めがついた美しいスライドシェルフ。

イタリアキッチンに多い「キャナル」と呼ばれるキッチン中央に設ける、スタンド型収納。ここはブランドや製品モデルによって機能は様々ですが、調味料などを置くことで、両側から手を伸ばすことができます。

アラン・クチーネは壁面緑化の建築で知られるステファノ・ボエリと関わって以降、より自然との共存を目指したキッチンの開発に力を入れています。こちらは可動式のアウトドアキッチンです。

次回も会場で気になったハイミドルキッチンを紹介します。

MILANOSALONE&MDW2024はこちらから

ヨーロッパキッチンの最新事情02

ARAN CUCINE

取材=本間美紀(キッチン&インテリアジャーナリスト)

⚫︎この数年の家具の新しい考え方をミラノサローネに絡めて知りたい方、全く新しいタイプのインテリアムック「リアルリビング&インテリア01/02」は本当におすすめです。ぜひこの機会にご一読を!


REALLIVING&INTERIOR 01


REALLIVING&INTERIOR 02

「リアルキッチン&インテリアseason 12」
小学館刊 著/本間美紀
https://www.shogakukan.co.jp/books/09104266

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