KITCHEN
WHY MILANO?

インテリア好きが春にミラノに集まるわけ

2016.05.26 本間美紀

●新名所は再開発進んだガリバルディ駅あたり

超定番のミラノ観光名所は、前ページで紹介していますが、ミラノも刻々と再開発されています。2015年はミラノEXPOが開催され、街の交通システムやショッピングモールなどが再開発され、古い街をそのまま残すことをよしとするイタリアの中では近代化されました。特にガリバルディエリアは激変です。ノルド線という近郊電車のターミナル駅となり、世界のブランドモールが並ぶ駅ビル(とでもいうのでしょうか)ができました。

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ミラノサローネ期間中は、赤い線を張り巡らせたアートが行われていたガリバルディ門

そこからすぐ歩くとガリバルディ門を中心としたコルソコモやブレラの地区が始まります。今、ミラノの観光客が必ず立ち寄るのが「イータリー」ですね。イタリアの食を専門にした総合ショップで、デパ地下が丸ごとビルになった、と思ってください。トリノ、アメリカのシカゴやN.Yにもあるチェーン店です。史上初の「食の万博」と言われたミラノEXPOを経て、食とイタリアの文化を発信することに積極的になったミラノを象徴する商業施設です。

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ミラノ・ガリバルディ門の目の前。そのそばにはハイテック、ディエチ・コルソコモなどのライフスタイルショップも。

これまでのお店と何が違うかというと、食とともにキッチンツールや料理の本などライフスタイルアイテムと一緒に販売しているスタイルです。

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チーズ売り場にはチーズの簡易レストランやチーズ用ツールがあったり、チーズ料理本が売られていたり。生ハム、肉、魚介、パン、コーヒー、専門ゾーンがいろいろ。photo=Valcucine
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2016年のミラノサローネ期間中は、世界から観光客が集まるイータリーをイタリアの家具ブランド・カルテル社がジャック(?)。すごいインパクトでした。

最上階には、イタリアのキッチンメーカーが提供したキッチンのある料理教室があり、ガラス張りのオープン空間で、素敵なキッチン空間で料理している様子を来客が見られるのです。

Valcucine per Eataly (6)
これは2年前のミラノのサローネ期間中に発表された写真ですが、今も参考になるのでご紹介しますね。丸いカーブを描くようなキッチン、、、海外のキッチンでは良く見るデザインです。photo=Valcucine

ミラノの超定番のショッピングゾーンといえば、ファッションブランドがぎっしりたて込むモンテ・ナポレーオーネ通りですが、デザイン好きには、ドウモ前のラ・リナシェンテ百貨店にもぜひ。有名なショッピングストリート「ガレリア・ヴィットリオ・エマヌエーレ2世」のすぐそば。

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リナシェンテの地下にインテリアやデザイン関連の「持ち帰りやすいアイテム」を揃えた売り場がおすすめです。写真のすぐそばにあります。カルテルやアレッシィなど、日本でも人気のイタリアデザインが買えますね。

Kartell+Lapo. It' a Wrap!_@laRinascente

有名なナヴィリオ運河沿いでは、日曜日になるとマーケットが立ちます。

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4月、春だからでしょうか。種や苗の市に多くの人が集まります。

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ヨーロッパらしい街の顔を残しながら、イタリアの中でも激変しているのがミラノ。昨年、ミラノに住む生粋のミラネーゼに取材をした時に「古くて良いものはイタリアでは大切にされるのが当たり前、その中でもミラノは新しいことを恐れない街。古いものと新しいものが共存するのがミラノらしさです。エキスポを経て、ミラノは交通網が新しくなったり、アメリカ式のレストランが増えたり、、、ミラノはある意味、再生(ルネッサンス)の時期だと感じています」と話してくれたことが印象的でした。

イタリアには観光で行く人も多いと思いますが、ミラノはデザイン、インテリア、キッチンの世界最新の情報が集まる街。2016年4月にミラノで行われた家具、デザイン、キッチンのイベントから、様々なトピックスを紹介していきますね!

ミラノサローネ国際家具見本市
http://www.milanosalone.com(日本公式サイト)

イータリー(ミラノ店)
Eataly Milano Smeraldo
http://www.eataly.net/it_it/negozi/milano-smeraldo/

トップ部分(カルーセル)の写真:photo=Andrea Mariani (ミラノサローネ内、ユーロクチーナ会場のワンシーン)

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