KITCHEN
INTERIOR KITCHEN28

このキッチンならもっと一緒に[前編]

2020.07.01 キッチンジャーナリスト 本間美紀

●真鍮色のラインを白いキッチンに

アイランドと壁側のキッチンの間は1m以上と広く、シンクとコンロが分かれているので、二人での料理もしやすいようなレイアウトです。食器洗い機、鍋やボウル、普段使いの食器などの収納は、すべてキッチンの内側で手が届くように配されています。

──オーダーならではだなあと感じたところはどこですか?

「キッチンの上にイタリアのフロス社のICライト(真鍮のスティックに白い球体の光源がついたライト)を並べて吊るそうと決めていました。ダイニングから見たときに、手掛けの部分に照明と同じ真鍮のラインを入れるデザインにできました。どこにもないキッチンで、まさにオーダーメイドです。そのラインが壁側の収納や食器洗い機のドアの中にも仕込まれているんですよ。細かい配慮に感激しました。自分らしいキッチンを使っていると、毎日感じています」(夫)

「私は収納の扉を開けるときです。白いキッチンなのに、棚の内側はオークの木目で仕上げられています。この色の対比が素敵だなあと。キッチンでこんなに手の込んだオーダーができるなんて知りませんでした」(妻)

「キッチンの壁は白系のテクスチャーがあるタイルで自分で決めました」(夫)

──照明はキッチン空間の大きなポイントになっていますね。

「ダイニングにはフロス社の〝ストリング〞という照明を。コードを壁や天井に這(は)わせて、空間でラインを引いたように見せる思い切ったデザインを楽しみました。先輩を家に呼んで遠目でコードの描く線のバランスを見てもらいながら、自分で配線しました」

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