KITCHEN
INTERIOR KITCHEN26

「お帰りなさい」が似合う場所[前編]

2020.06.23 キッチンジャーナリスト 本間美紀

REAL KITCHEN & INTERIOR』では、これまでにたくさんの実例を紹介してきました。単行本『人生を変えるINTERIOR  KITCHENはこれまでの取材を集大成した1冊。家やキッチンの大切さについて考える人も多い今、連載形式でこの単行本の内容を本サイトにて無料公開いたします。その25回目。夢をかなえたインテリアキッチンのストーリーです。

My REAL KITCHEN9:Ikeyama’s Kitchen

 

●決まっていたのは〝ゴールデンベル〞

「最初にイメージにあったのは、フィンランド・アルテック社の照明〝ゴールデンベル〞の真鍮色。この照明が吊り下がっているキッチンでした」(夫)

「特に料理に凝っているとかそういうことではなく、インテリアが好きでそこからキッチンを考えました」(妻)

そんなお話から二人のキッチンの話ははじまりました。キッチン空間に好きな照明を飾る。
そんな考え方が普通になっているのだと感じたのは、このときの取材からでした。
一般企業に勤める夫と、看護師の仕事をする妻。二人の趣味はインテリアの店を見て歩くことです。

新築にあたって建築家の長縄貴人さんに設計を依頼しました。
イメージを伝えて、家づくり全体の方向の中で、長縄さんがキッチンのデザインを起こし、それをオーダーキッチン会社のインターテックが具体的な形にしていく。

そんな流れでキッチンづくりは進みました。建築の中のオリジナルキッチンですが、二人が好きな家具のテイストが存分に反映されています。

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