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Days & Stories

インテリアのボキャブラリー

2023.07.26 キッチンジャーナリスト 本間美紀

今は家具は暮らしを包む総合的なシステムに進化している。双方がそれを認識しながら、暮らしとインテリアをつくっていく時代になっている。

10年以上前、キッチンの分野ではその部分がとても遅れていた。どんなに素敵な家具や食器、お鍋を持っていても、そのステージになるのは「お手入れラクラク」の住宅設備だったのである。

キッチンのボキャブラリーが変わっている。考え方の輪郭にメーカーとユーザーのずれが生じている。その認識が「リアルキッチン&インテリア」の誕生につながった。

素敵なキッチンを紹介するインテリア本ではなく、覚醒、認知、そしてそれぞれの人が心の中に自分自身の暮らしの輪郭を描けるような取材、執筆を心がけて12年目を迎えた。

それが今ではインテリアキッチンという言葉がやっと広がり始め、素材や色、デザインなどをインテリアに合わせて選べる意識がインテリア好きのユーザーの中に広がってきた。

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