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Days & Stories

「アットホーム」の意味を知る
2022.06.13 キッチン&インテリア ジャーナリスト 本間美紀

[本間美紀のコラム/2022 /06 /13]

●「アットホーム」の意味を知る

イタリア・ミラノ出張はあっという間の8日間。

ミラノサローネ国際見本市会場でも市内でも、様々なイベントが開かれる。

何をどう見るかはそれぞれ自身の仕事やテーマによるのだけれど、私はいつも、日本では話せない人と話してみたいと思っている。自分が思いもよらなかった言葉や想像し得ない考え方に出会うことが多いから。

ということで、印象に残った一夜がある。

高級住宅地にあるクラウディオ・ルーティ氏のご自宅のパーティに招かれたこと。イタリアのトップブランド、カルテルの社長であり、家具に限らない幅広い人脈が知られている。招待客に入れていただいたことに恐縮しながら、ミラノサローネ初日、21時半すぎに自宅を訪ねた。

ミラノサローネ会場の来場者が一番に見に行くブースがカルテル(カルテル詣でと呼ばれますが)。モダンなブランドとして知られるカルテルの社長の自宅は、一転してクラシックな家具と絵画、装飾的な壁紙や調度品がみっちりと飾られた、歴史的な家だった。

古い円いエレベーターがあり、白いエプロンのメイドさんや男性のサービスマンが家事を取り仕切っている様子がみてとれる。

広い庭があり、コロナを機に隣の家も買い取ったそうで、庭をさらに広げたという。見上げると大きな樹木の葉影の間に、ミラノの街の光が見える。

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