・ミラノのポリフォームラボも行ってきた
完全招待制でしか訪問できないポリフォームラボは、ミラノから車で1時間弱。かなり広い。ここでは入口と一部しかお見せできないけれど、エントランスに飾られた1980年代に製造された木製の収納家具の緻密な仕事に息を呑む。
この技術が展開して、現在のインテリアキッチンやライブラリーリビング、ナイトエリア、オープンワードローブなどの世界に広がっている。ラボにはこういった商品がかなりの広さ、空間提案で、展開されている。ほんと、かなりのもの。キッチンは最近、すべて入れ替えたそうで、かなり充実していた。

施設内には世界中のゲストを迎える専用のレストランがあり、ガイアと同じテーブルでディナーをとった。後ろの壁にあるのは、ここを訪れた世界からのゲストのメッセージボード。

「リアルリビング&インテリア」をお渡しすると、まずはイタリア人らしい明るい笑顔で喜んでくれ、そしてその後、すぐにエクスポートマネージャーを呼び寄せた。彼女は立ちながら長々と本のページをめくり、他のイタリアブランドが日本市場でどう展開しているか、すでにリサーチの資料としている。その後、彼に一言声をかけて、本を渡していた。
自分の作った本がどう活用されるのかも興味深いけれど、彼女の才覚の一端を見たような気がした。

ディナーが終わるとすっかり夜。ラボの中庭のアウトドアラウンジが素敵すぎた。

これはさすがにポリフォーム東京では体験できない、見られない空間なので、チラリとご紹介。
まだまだ続く、オープンラッシュ!イベントラッシュ。がんばって続けます。
コラム=本間美紀(キッチン&インテリアジャーナリスト)
Text=Miki Homma(journalist)