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アプローズ!アプローズ!

2025.01.06 キッチンジャーナリスト本間美紀

・正直なアプローズが人を育てる

年末に心に残ったのは、あるコンサートでした。天才少女と言われる13歳のバイオリニストをお目当てに聴きに行ったのですが、日本と世界でクラシック音楽を学んでいる日本人の奨学生が、支援者に披露する恒例のコンサートでした。

年齢も楽器も学んでいる学校も地域もバラバラ。ベルリン、ドイツの各所(ドイツやはり多い)、イギリス、アメリカ、フランス、日本、、、音楽や芸術の大学や専門校って世界中にこんなにあるのね、ってまず驚きました。音楽だけではなく芸術や身体表現も含めた大学で学んでいる音楽家もいました。

どうやって組み合わせているのか、ピアノの連弾や3人から8人までの室内楽のユニットが奨学生の間で編成されるのですが、いつどうやって練習しているのだろう。頭の中はその疑問でいっぱい。オンラインがあるとはいえ、実際にリアルで音を合わせられる機会はかなり少ないはず。

息ものりもぴったりのユニットもあれば、恐る恐るのユニットもあり、観客の拍手は容赦ありません。拍手が鳴り止まず、何度もコールされるチームもあれば、そうじゃないところもあり、プロのコンサートとは違う聴き方を知りました。4時間があっという間に過ぎました。

拍手とは評価なわけですが、私もいつも正直な、辛辣な評価を知りたいと願っています。セミナーなどを行うときは、いつも私に対して良いことも悪いことも、忌憚なく意見を書いてほしいという欄を設けます。良いときは拍手を、良くないときはブーイングがほしい。心からそう思っているのです。

最新刊「リアルキッチン&インテリアSeason13」が発売中です。どうぞみなさまの忌憚ないご意見を、インスタでもネット書店のレビューでも入れてほしいと思います。

今年もよろしくお願いします。

コラム=本間美紀(キッチン&インテリアジャーナリスト)
Text=Miki Homma(journalist)

●前回のコラム「2025年の足音が聞こえる」はこちら

【本間美紀のコラム/バックナンバーはこちら】

 

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