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毎日、氷に乗る

2024.12.03 キッチンジャーナリスト本間美紀

・ループができて、滑るように書く

文章を書くのもまったく同じだと感じている。
脱稿や校了を目指して、書いて書いて書きまくっている時は、リアルキッチンの原稿だけでなく、その合間に実はレギュラーものもウェブサイトも、かなり書いている。流れが生まれて、どんどん書いて校了していく。

一つの原稿を校了している間にも、次の原稿の文字を打ち出す前に事実関係と着地点、心に残った言葉のいくつかを交えてプロットを構想しておくループができる。

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それが3ヶ月も続くと、書いても書いても書きたくなり、これが終わったらあれも書こう、これも書こうと、氷の上を自在に滑るスケーターのような軽やかな気持ちでいる。

ところが、である。

校了して週末をゆっくり過ごし、週末が明けて1、2日、少しぼんやりしていたり、手がつけられてなかった事務仕事、緊急ではないブレストのような打ち合わせが続くと、途端に書けなくなる。億劫になる。えー、どうして。

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その時、いつも毎日、氷に乗るというスケーターのことを思い出す。ゴールがあるから書けるのか。自由な時間があれば書けるのか。それはいつもわからない。

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