●2019年から変わるアンビエンテのゾーン構成は?
ドイツ・アンビエンテの統括ディレクターのニコレット・ナウマンさんは「アマゾンなどネットのボリュームリテイラーが強くなっている今、アンビエンテでは本当に大切にされるものを売る店も生き残れるようなサービスを展開したい」と、実力のあるブランドに愛情ある視線を注ぎます。
その一環としてホールの改装を機に「現代のリテールビジネスに適した、新しい会場構成を2019年から展開する」と発表しました。詳細は以下のリリースを参考にしてください。もちろん、実際どんな風になるのかは次回の会期までベールに包まれています。
●以下はフランクフルトメッセから公開されたオフィシャルリリースより
2018年秋に新設されるHall 12のオープンを機に、アンビエンテ全体の会場構成を見直し、よりこれからの消費財市場ニーズにあった見本市へと進化。
【具体的な変更】
Dining
Living/Giving
プレミアムブランドのアッパー市場区分にあたるデザイン志向の家具、照明器具、ホームアクセサリー、ジュエリーなど(2018年までの8.0のInteriors & Designに合致する一部の出展者、9.0、11.0からの移動)
中級から中上級市場にあるインテリアとギフトアイテムの両方から成る、インテリア・デザイン(8.0、9.1の一部の出展者)
一般消費者層と中級市場を対象にしたシーズナルデコレーションとインテリアアクセサリー、ホームフレグランス、コレクター商材(8.0、9.1の一部の出展者)
中級からアッパー市場を対象にしたトレンド・デザイン志向のギフトアイテム、ジュエリー、ファッションアクセサリー(11.1、11.0、8.0、9.2の一部の出展者)
一般消費者層と中級市場を対象にした伝統的なギフトアイテム、土産、ジュエリー、ファッションアクセサリー(9.1、11.1、9.2、5.1Bの一部の出展者)
来年も、アンビエンテのレポートをお届けできることを願って、今年の記事を終えたいと思います。この素敵なアンビエンテの血筋を引く見本市が東京でも開かれます。5月30日からのインテリアライフスタイル展は、東京でアンビエンテのような素敵なものに出会える見本市です。こちらもまたレポートを予定しています。
取材・文 本間美紀/早稲田大学第一文学部卒業後、インテリアの専門誌「室内」編集部に入社。独立後はインテリア視点からのキッチン、家具、住まい、家電、キッチンツールまで、デザインのある暮らしの取材を得意とし、建築家住宅の取材は300件以上、ユーザーとメーカー、両サイドからのインタビューを重視し、ドイツ、イタリア、北欧など海外取材も多く、セミナー活動も増えている。著書に「デザインキッチンの新しい選び方」(学芸出版社)「リアルキッチン&インテリア」(小学館)
取材協力=メッセフランクフルトジャパン