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Special Issue
Milanosalone2018 01

ミラノサローネ&エウロクチーナ2018

2018.05.14 キッチンジャーナリスト本間美紀

家具とキッチンのブランドが増えた

今年は家具の見本市と併催されるエウロクチーナの年(隔年開催)。見本市会場では家具とキッチンのブランドが、一緒に世界をみせる展示も増えています。

事前にもお知らせしましたが、大きなニュースはデパドヴァが、キッチンのボッフィと一緒にブランド家具のメインホール20号館に出展し、来場者の注目を集めました。さらにデンマークから吸収したミニマルな収納システムなども加わり、ボッフィファミリーが広がりを見せています。

ボッフィで発表されたピエロ・リッソーニによるコンバインキッチン。ボッフィについては後日、詳細なレポートを予定しています。photo=Yukinori Okamura (Realkitchen&interior)

家具のブランドが加わったことで、今年は天然石や布、ラタンなどの家具の質感がシンプルなキッチンにコーデされ、これまでのミニマルなボッフィに豊かさを加える空間提案となりました。

モルテーニは前回同様、キッチンのダダと展示を行い、ダイニングやソファも含めた世界観を展開。細いフレームが精緻な収納システムで知られるモルテーニ。儚い美しさのある収納にヴォリューム感あるキッチンを合わせているのが、印象的でした。

Photo=Dada

いずれもアートディレクターの力も大きいようで、デパドヴァ+ボッフィはイタリアの大御所、ピエロ・リッソーニ氏、モルテーニ+ダダはベルギーのヴィンセント・ヴァン・デュイセン氏が手掛けており、キッチンと家具の世界観の足並みが揃うようなディレクションあって、成功しているところでしょう。

会場外ではB&Bイタリアの向かいにアルクリネアが移転し、グランドオープン。今年のイタリアキッチンの話題をさらいました。アントニオ・チッテリオ氏がディレクターで、これもキッチンと家具の世界観を一緒にみせる戦略の一つと見受けられます。

photo=Arclinea

ブランド家具のショールームがひしめくデュリーニ通りに参戦したアルクリネアの新ショールーム。私が今回見た中でもとてもよかった場所の一つ。

photo=Arclinea durini store

 

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