KITCHEN
KITCHEN NAMED TOKYO

「TOKYO」という名のキッチン

2016.05.12 本間美紀

●「ストックホルム」「ミラノ」モデルもある

マテリアルでのアレンジはいろいろありますが、よく見てください。基本のデザインは同じです。こちらはダグラスファーという樹種を使った「ストックホルム」というもの。

09_SCHIFFINI_LEPIC_MORRISON_LR

これはミラノというモデルです。キャビネットは木で、扉面は黒。とってもシックで、イタリアの美意識にかなうアレンジ。海外のキッチンってインテリア性は高いですが、その分プランも複雑になります。その辺りをもっと「システムとして簡略化し、直感的にした」というのが狙いのようです。日本でもシステムを簡単にして、デザインを程よくまとめたプチプライスキッチンが人気ですが、世界的な傾向のような気がします。

14_SCHIFFINI_LEPIC_MORRISON_LR
海外のハイエンドキッチン市場では’カジュアル&プチプラ’ですが、日本人の目から見れば十分おしゃれ、かつ値段もそれなりと思われます。

彼が何を意図したのか、プレスリリースから正確に読み解くことはできないのですが、私が注目したのは全て「壁にぴったりとつけた」コンパクトなキッチンがベースであるということ。

海外のキッチンの多くは、ドーンと中央にアイランドというものが多いのですが、この新作は北欧、イタリア、アジアの都市型空間や生活にぴったりくるコンパクトでミニマルなコンセプトをジャスパーは考えたのでは、とは私の予測。

とにかく素敵なキッチンの写真を眺めて、憧れを膨らませて、楽しみましょうね。

 

スキッフィーニ(イタリア)
http://www.schiffini.com

PREV 1 2

Recommend

TOP