KITCHEN
Dishwasher for new normal

食器洗い機はマストアイテムに

2021.02.08 キッチンジャーナリスト 本間美紀

●熱いお湯で洗うので衛生的

手洗いでは使えない40〜80℃の熱い湯で洗うため、洗い上がりはすっきり、さっぱり。これが気持ちいい。ビルトインする位置はシンク脇、またはシンクとさほど離れなければ食器棚のそばも、洗い上がった食器を戻すときに便利です。

テーブルに近い位置も便利で、汚れた食器はシンクを素通りして、食卓から食器洗い機へ―ダイレクト・インがおすすめです。シンクも小さくて済みます。大きな食べ残しはシンクで落としますが、たいていの汚れはそのままでOKです。

●選択のポイントは食器バスケット

各メーカーで意外と違うな、と思うのが食器を収めるバスケット。ミーレは最近、アジア仕様の新バスケットを出しました。アスコは細かいものをぎっしり入れやすい4段バスケット。AEGでは下かごがリフトアップするなど、バスケットの使い勝手は大きな選択ポイントになります。

バスケットへの食器の入れ方は人それぞれ個性が出るところ。最初は遠巻きに見ていた家族が1年も立てば並べ方に慣れて、自分で入れるようになります。特に男性は「はまる」みたいです。

ちなみに海外ブランド食器洗い機の大半は、ワイングラスのステムを引っ掛けて、洗えるラックがついています。ホームパーティのとき、白と赤でワインのグラスを変えたい、そんなことにも躊躇がなくなります。酔っぱらってグラスをどんどん使っても、誰もワイングラスを洗う必要はないのですから。

次回はリアルキッチン&インテリアがおすすめする食器洗い機を、ブランド別に具体的に紹介します。

 

以上のテキストは「人生を変えるインテリアキッチン」(著:本間美紀/小学館)より。

 

単行本『人生を変えるINTERIOR KITCHEN』(小学館)

定価本体1600円+税 B5判/144ページ
著/本間美紀

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本間美紀 
Miki HommaJournalist

早稲田大学第一文学部卒業後、インテリアの専門誌「室内」編集部に入社。独立後はインテリア視点からのキッチン、家具、住まい、家電、キッチンツールまで、デザインのある暮らしの取材を得意とし、建築家住宅の取材は300件以上、ユーザーとメーカー、両サイドからのインタビューを重視し、ドイツ、イタリア、北欧など海外取材も多く、セミナー活動も増えている。著書に「人生を変えるインテリアキッチン」(小学館)、「デザインキッチンの新しい選び方」(学芸出版社)「リアルキッチン&インテリア」(小学館)

REALKITCHEN&INTERIOR
キッチン&インテリアのジャーナリスト本間美紀が監修、編集執筆するテーマムック。年に1冊のペースで2019年までにSeason8を刊行。憧れキッチンはインテリアから考える─をテーマに、これまでの日本のキッチンの常識を変える考え方やキッチン実例を紹介しています。

「人生を変えるINTERIOR KITCHEN」
定価:本体1600円+税
発売日:2019/6/27
判型/頁:B5判/144頁
ISBN :9784093108942
発行:小学館

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