INTERIOR
Japan brands now

日本ブランドの存在感とその先

2023.08.10 キッチン&インテリアジャーナリスト 本間美紀

⚫︎ミラノに店を構え、日本の文化をモダンに発信

2022年にミラノ・ブレラ地区に直営店をオープン。誰もが立ち寄る世界の日本ブランドが「タイム アンド スタイル」。

今年はテキスタイルから開発した、隈研吾さんの「KA」ソファ。座るとよじれる張り方のテキスタイルは、季節で変わる景色を感じさせる世界初のソファ。

2022年発表のピーター・ズントーのシェーズ・ロングは、薄く細身のフォルム。

ドリルデザインの「ダイヤモンドバックチェア」はあやとりのスポークが美しく、これはウィンザーチェアの研究から生まれたデザインだそうです。

「タイム アンド スタイル」ではボッフィ/デ パドヴァとの協働による「タイムアンドスタイルエディション」も発表していて徒歩圏内の同社ショールームを行き来することができます。

こういった日本のブランドは日本の文化や伝統と直接。押し付けるのではなく、グローバルスタンダード、コンテンポラリーモダンといった解釈で、他のモダンブランドともコーディネートしやすいものとして、存在感を増しているのが特徴です。

日本の家具というと漆や金箔など妙に伝統工芸を強調するような家具もありますが、この3社はさらりと日本らしさを製品に溶け込ませていて、強調しない点も今らしいスタイルだと感じています。

Report&Text=Miki Homma(Journalist)
取材・文=本間美紀

 

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