INTERIOR
AMBIENTEC GALLERY

アンビエンテック新ギャラリー誕生

2023.04.12 キッチンジャーナリスト 本間美紀

●「個々の光の質」に注目してほしい

アンビエンテック社長の久野義憲さんが、プロダクトデザイン以上に、心を砕いているのが「光の質」です。

個々の照明の個性や、想定される目的によって、久野さんは一つ一つ、光の色味や照度を考えて製品を開発しています。

そこでギャラリーオープンにあたっては、は照明が並んでいる什器(展示キャビネット)の開発に力を入れました。

「一般のインテリアショップの店頭やインターネットでは伝えにくい、リアルな光の質を見られるのがこの新ギャラリーです」と久野さん。

店頭ではコードレスの利便性やデザインの美しさそのものに目が行きがちだが、光の質にもっと注目してもらえないか。そんな思いで建築家のODS鬼木考一郎さんにギャラリーと空間デザインとキャビネットを依頼。

アンビエンテックの製品の特徴をできるだけ引き立てるものとしてほしいと頼んだそうです。

そして生まれたのがオリジナルの什器システム「リフレクター」です。内側が白色の粉体塗装がしてあるため、照明の光を美しく拡げる反射板の役割を果たします。

約30cmの矩形を基本のモジュールとして、4種類の金属のフレームを樹脂ジョイントで組み合わせ、高さと幅を調整できます。

必要最小限の素材で最大限の強度を実現し、そんなディテールの精緻さがそのままアンビエンテックの哲学を表現しています。

 

フレームの間に溝には、電気製品の泣きどころでもある配線コードなどを収めて隠すこともできます。

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